アイドゥ
  • Eyedo News
  • サービスメニュー
  • 会社案内
  • 執筆原稿
  • Pick Up(書籍等)
  • Web連載
  • 講演・研修
  • お問い合わせ

執筆原稿

  • アクセス埼玉(82)
    • IT活用ワンポイントアドバイス(11)
    • IT活用で仕事の効率アップ(12)
    • 効率的な職場環境をつくる!IT活用法(12)
    • 問題解決!ITの簡単活用法(12)
    • ITがもたらす企業経営(12)
    • IT軽業活用術(12)
    • ネットワークを生かし、21世紀を楽しくしよう(11)
    • 特集(1)
  • Scan Security Management
    • 2006年度(7)
    • 2005年度(37)
    • 2003年度(5)
  • Scan Security Wire
  • その他執筆(6)
    • RMC TOKYO NEWS(1)
    • 神奈川県中小企業団体中央会 IT情報ネットワーク(3)
    • 企業診断ニュース「インターネット広告の現在 」(3)
    • 中小企業だより「どう取り組む、中小企業のITセキュリティ対策 」(1)
    • 情報化の処方箋(2)
    • Novell(7)
    • 朝鮮商工新聞(7)

ママの認知症は天からの贈り物~在宅介護と社長業のワークライフバランス~

講演・執筆依頼

お問い合わせ
  • ホーム
  • »
  • アクセス埼玉
  • ,
  • 効率的な職場環境をつくる!IT活用法
  • » 第8回 「ビジネスチャンスを探る」 ~ドロップシッピングは美味しい?~
2006年11月01日

第8回 「ビジネスチャンスを探る」 ~ドロップシッピングは美味しい?~

掲載誌 雑誌「アクセスさいたま」(財団法人埼玉県中小企業振興公社)
掲載年月 2006年11月(第8回)
執筆者 (株)アイドゥ ITコンサルタント 三原崇人


今が旬!ドロップシッピングとは?

ウェブを利用した販売方法で、注目を集めているものがあります。それは「ドロップシッピング」(以下、DS)です。
DSとは「ある商品に値付けして販売する」―これをウェブ上で行うことです。ただ、通常は何かを販売する場合は仕入れを行い在庫を持つ必要がありますが、DSでは在庫を持つ必要はありません。DSを始めるためのポイントを整理すると、分かりやすいでしょう。

  1. DSのサイトに「お店」として登録する
  2. 自分の「お店」で扱う商品を選択する
  3. 商品に値付けして販売する
  4. 値付け価格-卸値が利益となる

今回は皆さんがDSを新事業として考える際に、DSがビジネスとして利用価値があるのか否かを検証します。


アフィリエイトに似ているけど違う

DSに似た仕組みをどこかで聞いたことがありませんか?「アフィリエイト」ですね。DSは「次世代型アフィリエイト」などと呼ばれているくらいです。
アフィリエイトはサイト上で商品を紹介して、売上の数%を報酬としてもらう、というもので、両者とも「サイトで商品を掲載する」という点は共通していますが、まったく同じものというわけではありません。
詳細を図表1で比較してみましょう。

図表1 アフィリエイトとドロップシッピングの比較

ドロップシッピングアフィリエイト
在庫リスクなしなし
物流手配なしなし
利用料完全無料のものや、入会費、販売手数料を取るもの、オプションで料金が発生するものがある無料
価格決定※自由
最低価格または最高価格が決められている場合もあり
なし。(各ショップの表示価格)
報酬「販売価格」-「卸値」販売額の数%
決済ドロップシッピングサイト各ショップ


販売価格も報酬も自由に決める

DSの最大の魅力は、価格が自由に設定でき、それに伴って自由に報酬を決定できる点です。アフィリエイトでは、価格は商品を保有している各ショップが決定しており、アフィリエイター(アフィリエイトする人)は、商品の魅力を説明・紹介し、成約があれば「販売手数料」のような形で報酬を得ます。
対してDSは、各商品の「卸値」に対して販売価格を自分で設定します。(図表2:図表2,3,5とも画面は「もしもドロップシッピング」より)報酬は「販売価格-卸値」です。
商品を仕入れて店頭で販売する一般のお店のような利益体系です。
「卸値」は想定される販売価格の20~50%引き程度の価格に設定されており、販売価格を想定から多少値引きをしても報酬が10%以上など、利益率が高くなりやすくなっています。
アフィリエイトの報酬が、販売額の1%からのものが多い点と比較しても、一度に多くの報酬が見込める魅力があります。
ある商品の販売リンクを作成するには、図表3の流れのように行います。すると簡単に商品紹介用ページが作成できました。

図表2 卸値が表示され、販売価格が設定可能。(卸値は非表示にしてあります)
20061102.jpg
図表3 ボタン1つで注文用リンクが簡単に作成される
図表3 ボタン1つで注文用リンクが簡単に作成される


在庫いらず、物流機能もいらず、クレーム対応もいらず、決済機能もいらず

「卸値」ということで「仕入れ」を行うのですが、これは実際には「その商品を売らせてください」と申し入れる行為であり、商品を買っておく必要もなければ在庫を抱えることがない点もDSの特徴です。
売れた時にだけ仕入れたことになるので、初期投資が必要ありません。
また、決済に関しては図表4のように自動的にページが用意されますし、配送に関しても手配は必要なくDS仲介業者がすべて行ってくれますので、こちらも設備投資も手間も必要ありません。
消費者との連絡まで行ってくれ、クレーム対応も任せられるDSもあります。

アフィリエイトにない特徴が、顧客にメールを送信できる点です。アフィリエイトは、商品が販売に結びつけば販売手数料がもらえましたが、誰が買ってくれたのかは分かりませんでした。
隠れた上客がいくらいても何もアプローチできなかったのです。
DSでは、顧客リストを元にメルマガ配信などの更なる営業活動が可能になります。積極的にマーケティング活動を行うことで、顧客の囲い込みを進め、リピーター化と購買単価の増加が期待できます。
ただ、顧客の個人情報入手が可能だったり、クレーム対応も全て自分で行えたり、と各DSによってサービス・機能に若干バラつきが見られます。
また、販売主体がDSか皆さんかで責任や義務の所在も変わってきます。
図表5に代表的なDSのサイトをまとめておきましたので、皆さんに合ったDSを選択しましょう。

図表4 自分で設定した価格で、決済ページまでもができあがっている
20061104.jpg


図表5 代表的なDS提供サイト

DSはドロップシッピングのサービスを提供しているサイト、youはあなたの意。
※法人サービスの色が濃いため、その他送料等も詳細まで料金が設定されている。
サイト名利用
料金
決済
機能
顧客
対応
物流
機能
名簿
確保
販売
主体
備考
もしもドロップシッピング無料DSDSDSDS(個人特定はできないが、販促メールは送信可能)DSアフィリエイト感覚で始められる。オークションへの出品が可能。
通販素材.com無料youyouDSyouyou「売れるための素材(キャッチコピーや画像等)」を用意することに注力している。既にECショップを持っている方向け。
リアルマーケットドロップシッピング選択プラン次第DS選択プラン次第DS選択プラン次第選択プラン次第プランが多数あり、料金によって利用できる機能が細分化されている。
a8ドロップス無料(今後有料化?)DSDSDSDS(個人特定はできないが、販促メールは送信可能)DS店舗開設用テンプレートがあり、ショップが作りやすい。A8.netが運営しているため、アフィリエイトとの同時利用でコンテンツを増やしやすい。
エコセック有料(月額19,800円※)DSyouDSyouyou商品数が数十万点と圧倒的なボリュームを誇るが、他のDSPよりもコストは掛かる。ドン・キホーテ関連会社が運営している。


「卸値は安い」のか

さて、DSは良いところばかりのように思えますが、気になる点もあります。ショップを運営すること、コンテンツとして活用することを考慮した場合、商品力やコスト競争力といった点に着目する必要があります。
まず、価格です。
卸値は市場価格より安いという感覚がありますが、果たして実際はどうなのでしょうか。検証のためにいくつかの商品を比較しました。
市場価格は、価格比較サイトやオンラインショップを参考にしました。DSサイトは匿名とします。
図表6に結果をまとめました。

図表6 DSの卸値と他のショップ価格の比較(単位は円)
※網掛けは最安値
商品ドロップシッピング卸値DS以外の販売額
1位2位3位
USBメモリカード 512MB4462271928503810
ブランド香水A5199840012180
ブランド香水B3858277228002980
ブランドバッグ16744176401880023100
健康食品546210479

料理器具1550207924003129
ミネラルウォーター1788156031294935


オンリーワンを売れ

様々な商品を比較していて気付いた点ですが、電化製品、ブランド品など価格競争が激しい商品は、DSの卸値以下でも他サイトで購入可能なものが多数見受けられました。
ただ、最安値ではないですがさほど利幅を求めなければ競争力のある価格(価格比較サイトで5位~10位くらいに入る程度)で販売することは可能です。
DSサイトが価格の優位を保てる商品は、価格以外の点、たとえば話題性が強いもの、独自性の強い代替が利かないものなど、いわゆるオンリーワンの商品です。


目利きが鍵

DSは各々で価格が設定できるため、同じ商品を販売するショップ同士で値下げ競争も起こり得ます。
そのため、売れる商品を早く見付け、できるだけ高値で早く売ることが報酬額拡大に繋がります。この、売れる商品を発見する「目利き」の能力が利益向上の鍵になります。
また、他のショップが取り扱わないようなニッチな商品を専門的に扱い、差別化を図った上で販売するという方法もあります。この場合は、競争相手が少ないので値崩れにおびえる必要もありません。
いずれの方法を採用するにせよ、値崩れしないうちに素早く高値で販売することが重要です。


ビジネスとして成功させるには?

現段階でのDSは、無料版では商品数がさほど多くないため、難易度の高いものとなっています。
新事業として、DSの商品を選りすぐり店舗のようにして展開するには時期尚早と言えます。
しかし、既にウェブでショップを展開している場合は、商品点数の拡充のために活用する方法は「アリ」と言えます。
今度、ビジネスチャンスをうかがうのであれば、次の点に注目しましょう。

  • 総合的またはある分野での商品数が多いか。
  • 自分が欲しいと思う商品があるか
  • その分野において価格競争力はあるか

これらを満たしたDSであれば、成功がグッと近づくでしょう。
また、今回はDSで扱う商品を販売する側として考えてきましたが、180度視点を変え、DSに商品を提供する側になると別のビジネスチャンスがあるかもしれません。
是非とも皆さんも検証してみてください。


EDIT

カテゴリ:

  • アクセス埼玉,
  • 効率的な職場環境をつくる!IT活用法

コメントする

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第8回 「ビジネスチャンスを探る」 ~ドロップシッピングは美味しい?~

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.eyedo.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/138


[プライバシー] [リンクについて] [免責事項] [著作権]  Copyright(c)2008,Eyedo Co.,Ltd. All Right Reserved