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  • » 第1回 「SNSで新しい囲い込み戦略」~顧客同士が囲い込みする仕組み~
2006年04月01日

第1回 「SNSで新しい囲い込み戦略」~顧客同士が囲い込みする仕組み~

掲載誌 雑誌「アクセスさいたま」(財団法人埼玉県中小企業振興公社)
掲載年月 2006年4月(第1回)
執筆者 (株)アイドゥ 三原崇人 

「mixi知ってる?」

図表1 mixiのトップページ(出典 mixiより)
図表1 mixiのトップページ(出典mixiより)
「ブログ知ってる?」と聞けば「知ってる」という人の方が多くなってきました。そして、「mixi(ミクシィ)知ってる?」と聞いても「知ってる」という人も増えてきました。「mixi」とは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の最大手で会員数約300万人以上を誇るサイトのことです(図表1)。現在、mixiのようなSNSが注目を集め始めています。



SNSとは?

SNSについてもう少し詳しく説明しましょう。SNSは利用者が簡単に日記をつけることができます。日記ということで、ブログと一緒のように思われるかもしれませんが、ブログとSNSは別物です。大きな違いは、

  • 限られた参加者
  • 日記の閲覧制限
  • コミュニティの存在

という点です。
まず、SNSは既に参加している人から招待を受けなければ参加できません。日記を知り合い以外には見せない、という設定もできます。また、共通の趣味・志向を持った人が集まる「コミュ二ティ」と呼ばれるものがあり、利用者同士が新たに「知り合い」になって交流を拡大していきます。


コミュ二ティには様々な情報がある

1万人を超える巨大コミュ二ティに属していると、情報の豊富さに驚いてしまいます。例えばラーメン好きのコミュニティ。「雑誌で紹介されていない店で美味しいお店を見つけた」「テレビに出てからあの店は味が落ちてしまった」など雑誌やテレビでは知ることができない情報が続々と書き込まれています。


コミュニティをビジネス用情報収集ツールに使う

mixi内では、「ラーメン好き」のようなグルメ系から「税金・会計について聞きたい」といったビジネス系まで様々なテーマのコミュ二ティが存在します。その道に詳しい人・ツウな人が多数集まっていますので、検索もしくは質問してみると有用な情報が引き出せます。匿名掲示板とは違い、各人がニックネームまたは本名で年齢や性別、居住地域などの素性を明かしているので「責任ある」回答が多く見受けられます。
例えば「ビジネスに役立つサイトを紹介する」という趣旨のコミュニティがあるとします。そこで「○○について詳しく書かれているサイトを知りませんか」と書いてみると、「ここはどうでしょう」「こっちは見ましたか?」といういった具合的に情報が書き込まれます。自分で調べものをして見つからなかった場合など困った時に、もっと詳しい人に教えてもらうことができます。従来は書店に行って専門書を探してみようかと思うところですが、聞いてみるだけで専門ページが見つかるのはありがたい限りです。もし専門書が欲しい場合も、「○○についてのお勧めの書籍はありますか?」と聞いてみれば探す手間も省けます。


マーケティング面で活かす

ある商品のコミュ二ティでは、商品に関するいろいろな噂や評判が書き込まれています。それは消費者の屈託のない意見であり、生の声です。ブログの場合は、書き手が口コミリーダーとなり情報伝達をしますが、コミュ二ティ内では、各個人が同等に意見を述べています。「評判が良い・悪い」といった多数決の要素を持ったものは、多く見られます。例えば、

  • 買って失敗したもの、ありますか?
  • 「これいいですよ」とお勧めする場

というコーナーがあり、顧客同士で情報交換・商品のすすめ合いをしています。 企業側は掲載されている書き込みを見れば、店舗での聞き取り調査など多額のコストを使ってもなかなか得られないような顧客の声が、無料で閲覧・回収できます。自社商品のコミュ二ティでなくとも、どんなところに不満があるのか、好評なのかをリサーチすることが可能です。


ビジネス上の人脈形成も可能

図表2 経営者だけが参加できるC.E.O Link (出典 C.E.O Link )
図表2 : 経営者だけが参加できるC.E.O Link (出典 C.E.O Linkより)
最近はビジネス専門のSNSも登場しています。例えば「C.E.O Link」(図表2)は、法人経営者のみ参加できるSNSです。インターネットでの付き合いだけでなく交流会のようなものも開催され、経営者同士の横のつながりを作る絶好の機会となっています。


顧客向けSNSが登場

図表3 ワインショップがSNSを立ち上げている (出典 ECMixより)
図表3 : ワインショップがSNSを立ち上げている (出典 ECMixより)
様々なSNSの登場を受けて増えてきているのが、企業が自ら主催するSNSを立ち上げるケースです(図表3)。参加者は自社顧客。ブログは発信者自身が囲い込むツールであるならば、SNSは顧客同士がネットワークを持ち、自然と囲い込みするが行われる傾向があります。先に述べたマーケティング的要素を最大限活用しています。 自社のSNSでは、参加者=顧客データベースとなる上、積極的に宣伝やモニタリングを行うことができます。市場調査の面だけでなく客単価拡大を狙った、売上直結型の利用を図るものです。


自社で運営するには

では、SNSはどうやって立ち上げればいいのでしょうか。SNSの構築・運用をする事業者もありますが、やはり費用がかかります。無料で使えるSNS構築サービスが多数出てきていますので、そちらで雰囲気を探ってみましょう(図表4)。試しに私だけのSNSを作ってみました(図表5)。かかった時間は5分程度です。自社のホームページの中で構築したい、独自のURLで構築したい、という場合はサーバーにインストールするタイプのSNS構築ツールを用いることもできます。

図表4 : 様々な無料SNS構築サービス
サービス名備考
OpenPne
(オープンピーネ)
独自のドメイン設定が可能。ただし、サーバーにインストールが必要で、多少手間がかかる。
@Pne
(あっとピーネ)
登録すれば利用可能。独自の画像を使用できるなど独自性を出しやすい。
nanoty
(ナノティー)
デザイン変更が容易だが、詳細までは変更できない。現在は試用版。
図表5 自分で作ってみたSNS
図表5 : 自分で作ってみたSNS


肝となるのは、仕掛け

SNSを活発にさせるために重要となるのは、いかに利用者がSNSにアクセスする仕掛けを作るかです。アクセスする回数が増えると、滞在する時間が増え、そこで新しい知り合いもでき、さらに依存度が高くなります。その結果としては、商品を他者に勧めたり、商品を1個だけ買っていた人が2個買うようになったり、という効果が期待できます。できる限り依存してもらうために、会員向けの新商品先行販売や利用者同士の交流を促進する会合を開くなどの仕掛けをすることが自社運営のSNS成功の秘訣と言えます。


ブログとの併用もアリ

SNSだけでなく、ブログなどのツールを組み合わせて活用すると大きな相乗効果が得られます。自社で運営する場合のブログとのSNSの活用方法の比較は図表6にまとめましたので、御社でも利用法を検討してみてはいかがでしょう。

図表6 : ブログとSNSの活用比較
利用目的SNS備考ブログ備考
新規顧客獲得△SNS内部のみに向けての発信のため、新規顧客獲得には不向き。◎閲覧者を制限しないため、新規顧客獲得に向いてる。しかし既存顧客へのアピールには工夫が必要。
既存顧客囲い込み◎顧客同士がコミュニケーションを取り、SNS内に友人関係が生まれやすい。そのため、顧客が顧客を囲い込むような形になる。管理者(企業)は囲い込み促進策を打てば尚良い。○管理者(企業)がコミュニケーションを取り固定客を作らねばならない。そのため、日々更新することが重要となる。
コミュニケーションの簡素化◎顧客が主役となりサイト内各所で情報が更新されていく。管理者は顧客が活動しやすい場を提供する。○従来のHTMLページに比べると圧倒的に更新が楽だが、「企業 対 顧客」というコミュニケーションのため、企業対応は欠かせない。

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