具体的なキーワードを複数指定

まず、「5分間検索術」では、キーワードをできるだけ具体的に、複数指定するようにします。
国内のインターネットのページ数を調べたいなら、「国内　ページ数」よりも、具体的な複数キーワード「国内　ウェブ　総ページ数」で検索したほうが、よい結果を得られます。図表1に絞り込みの具体例を示しました。最後の結果では778件までの絞り込みに成功しています。

図表1 Googleでのキーワードによる検索結果の絞り込み例。最後の結果では、検索結果数が少ないだけでなく、目的のページが上位に表示されている。

検索キーワード	検索結果数
「国内のページ数」	0
「国内」　「ページ数」	82100
「国内」　「ウェブ」　「ページ数」	4630
「国内」　「ウェブ」　「総ページ数」	778

また、多くの検索サイトでは検索先アドレスを限定することができます。政府機関からの資料が欲しいなら、対象を「go.jp」に絞り込めばOKです(図表2)。

図表2 Googleでの検索先アドレス絞込み例。ここでは検索キーワードに「site:go.jp」を加えることで、 政府機関のウェブサイト(go.jp)に限った検索を行っている。

検索結果の有効利用で、さらに効率アップ

そのものずばりではなくても、目的に近い検索結果が見つかることがあります。「5分間検索術」では、外した結果を無駄にしません。
実は多くの場合、ニアミス結果には有効なキーワードが含まれています。ぱっと見て使えそうな語句があれば、検索キーワードに加えてしまいましょう。また、今より的確なキーワードがみつかったなら、差し替えるとよいでしょう。

複数検索サイトを効率よく併用

現在、各社は独自の検索方法を採用する傾向があります。そのため、それぞれの結果は大きく異なります。これを利用しない手はありません。
ところが、検索サイトは国内大手だけでも10程度あります。片っ端から試す手間も省いてしまいましょう。
「検索デスク」(図表3)を利用すれば、１つのウィンドウから複数サイトを利用できます。これなら、キーワードを何度も入れ直す必要もなく、すばやく検索できます。

図表3　「検索デスク」。複数検索サイトをまとめて使える便利サイト。 お気に入りに登録しておくと便利。

サイトによっては独自の有用な検索機能が使えるものもあります。例えば、Yahoo! Japanやgooでは、「日本語表記のゆれ」オプションを使うことで、「引っ越し」と「引越」のような表記のゆれを考慮した検索が可能です(図表4)。

図表4　Yahoo! Japanの「日本語表記のゆれ」オプション。「ゆれを含める」をチェックすることで、本機能を利用できる。

筆者のよく利用するものを、図表5に示しました。それぞれに特色ある検索機能を使うことができるので、目的に応じて使い分けるのがよいでしょう。

図表5 主な国内検索サイトと特徴

名称	運営会社	備考
Yahoo! Japan	ヤフー	日本語表記のゆれに対応した検索機能など
Google	グーグル	世界最大の検索サイト　言語指定のほか、関連ページの検索などが可能
Infoseek	楽天	自然言語認識による検索が可能
MSN	マイクロソフト	検索地域や言語の指定が可能
goo	エヌ・ティ・ティ 　レゾナント	国内老舗検索サイト　タウンページ情報などと密接に連動