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2003年09月01日

第6回 実用化直前!「個」を追うICタグ

掲載誌 雑誌「アクセスさいたま」(財団法人埼玉県中小企業振興公社)
掲載年月 2003年9月
執筆者 井上きよみ
記事目次 ●本文(第6回)
実用化直前!「個」を追うICタグ ~バーコードがICタグに変わる時~
●各コーナー 今月のBookMark「ゆうびんホームページ」
ワンポイント用語「トレーサビリティ (Traceability)」
お手軽ツール紹介「DELETE MASTER」

本文 バーコードがICタグに変わる時

お店で購入するほとんどの製品にはバーコードが付いています。バーコードを読み取り機(リーダー)にかざすと、あらかじめデータベースに登録された商品情報が呼び出され、価格や商品名がレジに表示されます。ICタグはこのバーコードに変わるものと考えればイメージしやすいでしょう。

バーコードは目に見える何本かの線で構成され、これをリーダーで光学的に読み取りますが、ICタグは無線により情報をやりとりします。そのため目に見える形状にする必要はなく、ICチップとアンテナを合わせて、ごま粒大のサイズで済みます。実はJRの乗車カード「Suica」にもICタグが入っていますが、カードを見回してもどこにそれがあるのかわかりませんね。このようにICタグはとても小さなものです。

下記にバーコードとICタグの違いをまとめました(表)。

  バーコード ICタグ ICタグで可能となること
サイズ 数センチ
数センチ
1mmかそれ以下
1mmかそれ以下
  • 比較的小さなモノ(部品など)にもつけられる
  • セキュリティ的に堅牢・・・内容を目視できない、読み取りしてよい機器を制限できる、暗号化できる、改ざんが困難
読み取り(通信)方式 光学的 無線
読み取り範囲 数cm以内 数cm~数m
  • 読み取り機をかざす動作が不要で自動化できる
  • 障害物などがあっても(袋や段ボールの内側でも)読み取れる
読み取り速度 低速 高速、同時読み取り可能
読み書き 読み取りのみ 書き込みも可能
  • 「個」として管理できる
  • ICタグ自体に各種の情報が入り、データベースと連動しなくてもその場で情報がわかる(例.賞味期限、使用農薬)
  • 流通過程(各段階)で情報を加えられる
データ容量 100バイト程度(二次元コードは1Kバイト程度) ~64Kバイト
価格 数円以内 数十円~数百円  

また、ICタグは「RFID」(Radio Frequency IDentification)とも呼ばれています。


ICタグが実用化されると

ICタグの特性を活かし、従来のバーコードでは実現できなかったことが可能となりました(表)。具体例をいくつか見ましょう。

図1 JR貨物の新システム「トレース」
図1 JR貨物の新システム「トレース」
図2 成田空港で実施される「e-タグ」
図2 成田空港で実施される「e-タグ」(出典:成田空港Webページ)
図3 ICタグ付き食器での自動精算
図3 ICタグ付き食器での自動精算

■荷さばき管理の自動化

運送業界ではGPS(全地球測位システム:先月号参照)と無線ICタグの組み合わせにより、どの荷がいつ、どの車両に積まれ、現在どこを走っていて、いつどこで降ろされたかを自動認識するシステムを取り入れようとしています。これにより伝票を作成し、確認し、それを見て次の動作を指示するという人出による作業の多くが不要となり、より迅速化できると同時に、詳細な情報を拾えるようになります。

JR貨物では2004年1月からこのシステム(図1)を稼働させる予定ですが、荷受けなどにかかる時間を1列車あたり3時間程度削減できる見込みです。

海外旅行も便利になります。成田空港が航空会社、宅配会社などと12月からテスト導入する「e-タグ」では、自宅で宅配業者に荷物を預ければ、渡航先空港で受け取れるので手ぶらで移動できるようになるというものです(図2)。

■レジ精算の簡素化

セルフサービス式食堂では、各自好きなものをトレーに入れてレジ精算します。食器の底にICタグを付ければ、読み取り機のついたカウンターに置くだけで即座に金額がわかり(図3)、社員証などと組み合わせて精算まで同時にできます。スピーディな精算と自動化による人件費削減の一挙両得です。

すでに大手企業の社員食堂や一部の官公庁の食堂、回転寿司チェーンなどで導入されています。

■単品管理による万引き防止

万引きがきっかけで事件や閉店に追い込まれるなど、今や万引きは社会問題化しています。

未精算の商品が店外に持ち出されようとすれば警報が鳴ったり、「個」管理により、万一盗まれても、古本屋に持ち込まれた段階でそれが盗品か否かが即座に判別できるようになります。

■トレーサビリティによる安全性の追求

生産から販売までの情報を追跡できるトレーサビリティ(OnePoint用語参照)がICタグで容易になります。特に商品の安全性が問題となる食品や薬品業界では、積極的な取り組み姿勢を見せています。


価格や意識面など課題も山積み

便利なICタグですが、課題も山積みです。特に価格面と、利用側の意識面とが現在大きな問題となっています。

表にも示した通り、1つにつき数十円以上するため、単価の低い商品に付けるには、まだまだ高嶺の花です。しかし、官民の協力体制により低廉化のための方策が日夜研究されているので、問題解決は近いかもしれません。

もう一つやっかいなのが、ICタグへの誤解とも考えられる、プライバシー侵害を懸念する声です。欧米ではICタグが「スパイチップ」とも呼ばれ、ICタグ付き商品の不買運動が起こる加熱ぶり。実際に、アパレル大手のベネトンが「自分たちの商品にはICタグが付いていない」と発表したり、世界一のスーパーマーケットともいえる米国ウォルマートが一部商品のICタグ実験を中止するなどが起きています。ICタグを正しく理解する啓蒙活動が必要でしょう。

とはいえ、世の中は確実にICタグに流れ、導入による明確なメリットを享受した企業も出始めています。流れを傍観するだけでなく、自社に取り入れられないかを真剣に考え行動した企業が、一歩先を行くことになるはずです。


今月のBookMark 居ながらにして郵便局フル活用「ゆうびんホームページ」

http://www.post.japanpost.jp/

ゆうびんホームページ

今年4月に発足した日本郵政公社の郵便サービス専用サイトです。

まずお勧めは、郵便局の窓口であれこれ尋ねるより絶対便利な、郵便料金メニュー。郵便物の重さと内容、発送する地域と宛先地域を指定すれば、定形郵便・定形外郵便・ゆうパック・冊子小包のうち、どの郵便サービスを利用すれば安上がりなのかを、計算・比較できます。

住所から郵便番号を調べたり、最寄りの郵便局を見つけ出したりもでき、郵便局に出向く前にちょこっと調べるのにうってつけのメニューが豊富です。

郵便物が今どこにあるのかを調べる追跡サービスや、再配達申込みなど、このページを使えば、いちいち郵便局に出向かなくてできるのは、とても重宝します。携帯電話からも使えます。

さらに、同一地域内に当日配達する「新特急郵便」や「翌朝10時郵便(モーニング10)」など宅配便に負けないサービスや、データを渡せば印刷して送ってくれる「コンピュータ郵便」「ハイブリッドめ~る」「電子内容証明郵便サービス・e内容証明」など、もっと便利な郵便の使い方がきっと見つかるでしょう。


ワンポイント用語 トレーサビリティ (Traceability)

トレーサビリティ (Traceability)

BSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)問題によりクローズアップされた言葉で、直訳すると「追跡できること」です。モノの流れの方向とは反対側から、つまり消費者側から各流通・生産段階の経歴や履歴をさかのぼって調べられる仕組みのことです。

食料品を例に考えると、安全性の確保が最重要です。だれがどのように作って、どのように加工されて、どの流通経路を経て店頭に並んだのかがわかれば、消費者は安全性や信頼性への不安を拭えます。提供側にしても万が一事故や不良があった場合の回収や原因解明が迅速化でき、双方にメリットがあります。イシイ食品のWebサイト「OPEN ISHII」では、いち早く取り組み、商品名や、商品に付いた品質保証番号などから、原材料・アレルゲン情報、農薬検査情報等の詳しい原材料検索ができます。

食材だけでなく、宅配便などの荷物の問い合わせサービスもトレーサビリティです。伝票番号を入力して、荷物の経路と通過時間、現在の状況を調べられます。

流通が、今までのようにコストのみに注目した効率性追求からの変革点にあり、それを推し進める仕組みといえるでしょう。ITの進歩により「個」の追跡がより楽にできるようになったとはいえ、これからの動向に注目したいです。


お手軽ツール紹介 中古パソコンからの情報漏洩を防げ「DELETE MASTER」(9月5日発売)

標準価格 パッケージ版10,800円、ダウンロード版7,800円(いずれも税別) DELETE MASTER
対応 Windows XP/2000/Me/NT4.0/98SE/98/95
発売元 メディアヴィジョン
URL http://www.mvi.co.jp/product/vd1/sw189/top.htm
図1 ハードディスクの中は・・・
図1 ハードディスクの中は・・・

パソコンのデータは、ファイルの削除やフォーマットでは完全消去されないことをご存じですか。

古くなったパソコンを廃棄・譲渡・リサイクルなどで処分すると、処分前にデータを消したつもりでも、実はそのパソコンから以前の持ち主が利用していた機密情報や個人情報が盗み取られる事件が相次ぎ、深刻な問題となっています。

データ復元ソフトで、「ごみ箱」にも残っていなかったファイルを復活して「ほっ」とした経験をお持ちの方もいるでしょう。なぜなら通常の操作で削除できるのはハードディスク内の管理用領域の情報で、データそのものは残っているので、そんなことが可能なのです(図1)。つまり、この状態は目次や索引が読めなくなった本のようなものです。目次や索引部分を修復されてしまえば、大切な情報も丸見えです。これが悪用されると大変ですね。

そこでデータ領域まできっちり削除、つまり完全消去することが大切です。それにはデータ消去ソフトを使いますが、その一つとして新登場したのが、今回の「DELETE MASTER」です(図2)。

図2 「DELETE MASTER」の起動画面
図2 「DELETE MASTER」の起動画面
図3 フロッピーディスクを完全消去し、消去後のディスク内容は「ビューワー」で確認しました
図3 フロッピーディスクを完全消去し、消去後のディスク内容は「ビューワー」で確認しました。今回は「ゼロを1回書込」方式で消去したので「00」が書き込まれています。
図4 [削除]を選べばデータはこれまで通り「ごみ箱」に入ります。[DELETE MASTER]を選べば復旧不可能な完全消去となります。
図4 [削除]を選べばデータはこれまで通り「ごみ箱」に入ります

「DELETE MASTER」は、目次や索引に該当する箇所を消すだけでなく、データ本体だった部分に意味のないデータを上書きします。データの痕跡すら残らないのですから、復元ツールも手が出せません。

パソコン処分時のハードディスク(内蔵でも外付けでも)やFD・MOなどリムーバブルメディアの完全消去(図3)はもちろん、日常のファイル削除(図4)にも利用できます。また、Windowsが起動しなくなったパソコンのハードディスク消去にも使えます。

これからの時代、この手のソフトは必需品です。


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