最近よく耳にする「IP電話」。NTTグループがこの四月に発表した三ヵ年計画で、「IP網の充実に投資を集中することにより、IP技術によるネットワークの統合化」をうたったことからも、脚光を浴びるようになっています。

今回はすでに実用化されているIP電話サービスを概観してみます。

インターネットではぐくまれたIP技術を活用

通話の低料金化を掲げたKDDIや日本テレコムなどの通信電話会社は中継網を用意しながら、末端回線の利用に対してNTTに接続料金を支払っています。このため、劇的に通話料金が下がることは容易ではありませんでした。

しかし、利用者宅に引き込まれたADSLや光ファイバーを利用すれば、NTT東西地域会社の回線への接続を減らせます。このことは、IP網を安価に構築できることとあいまって、通話の低料金化をもたらすのです。

低料金化をもたらすIP電話

通話の低料金化を掲げたKDDIや日本テレコムなどの通信電話会社は中継網を用意しながら、末端回線の利用に対してNTTに接続料金を支払っています。このため、劇的に通話料金が下がることは容易ではありませんでした。

しかし、利用者宅に引き込まれたADSLや光ファイバーを利用すれば、NTT東西地域会社の回線への接続を減らせます。このことは、IP網を安価に構築できることとあいまって、通話の低料金化をもたらすのです。

IP電話のサービス形態は3とおり

図１ IP電話の3つのサービス形態

IP電話はサービスの利用形態から3つに分類できます（図１）。

1. 特別な機器の必要ないIP電話 「全国どこでも3分20円」で知られるフュージョン・コミュニケーションズのサービスがこの形態です。NTT東西地域会社の回線→専用IP網→NTT東西地域会社の回線のようにデータが中継されます。電話機以外の機器は必要なく、通常の電話のように利用できます。
2. アダプタを設置するIP電話
   ADSLを利用しており、サービス会社が提供するアダプタ（図２）を設置すれば利用できるサービスで、代表的なものにビー・ビー・テクノロジーが提供するBBフォンがあります。専用アダプタの設置が必要で、専用アダプタ→ADSL→専用IP網→NTT東西地域会社の回線のようにデータが中継されます。
3. パソコンを利用したIP電話
   パソコンに専用のソフトをインストール（図３）して、ヘッドセットマイク（図４）を接続して利用する形態。パソコン上で音声をIPデータに変換し、ADSLや電話回線を通して運びます。
   中継には、多くのサービスでインターネットが利用されています。ただし、インターネット上にはさまざまなデータが行き交っているため、音質が、通常の電話のものより劣ってしまいます。
   ちなみに、この形態のサービスは「インターネット電話」と呼ばれ、前者二つの専用IP網を使ったサービスと区別されることがあります。

図２ BBフォンの専用アダプタ。ADSLモデムの機能も備える。（Yahoo!BBのホームページから）	図３ NiftyのIP電話サービスで使用する専用ソフト（ビットアレーナのホームページから）	図４ ヘッドセットマイク（エレコム株式会社のホームページから）

電話の用途を吟味してサービスを選択

いくつかの形態のあるIP電話サービスですが、アダプタを設置する形態のサービスやパソコンを利用するサービスでは多くのサービスで月額基本料金が必要です。一方で、これらの形態のサービスでは、同じサービスを利用者間で、通話料が無料となるケースもあります。

電話をよくかける相手が決まっていれば、アダプタ設置型やパソコン利用型のサービスを、あまり電話をかけない場合には、特別な機器を必要としないサービスを利用するのが賢い選択かもしれません。フュージョン・コミュニケーションのサービスはマイラインにも対応しています。

通話料の削減にIP電話の利用を検討してみませんか？

サービス名		提供会社
機器の設置不要	JENS ipPhone	JENS
	（なし）	フージョン・コミュニケーション
	WAKWAKコール	NTT・ME
アダプタ設置	BBフォン	ビー・ビー・テクノロジー
	WAKWAKコールゴーゴー	NTT・ME
パソコン利用	＠niftyGo2Call	ニフティ
	BIGLOBE dialpad インターネット電話	NEC
	OCNボイスモード	NTTコミュニケーションズ

http://www.tanomi.com/

「たのみこむ」のトップページ

「こんな商品が欲しいな」。そんな夢をかなえてくれるWebサイト「たのみこむ」。大量生産できない商品を受注販売するサイトです。

「たのみこむ」は4つのサービスからなっています。「たのみこむ本店」は、企業が提案する商品が掲載され、注文が受注目標数に達すると、その数だけ生産、商品を手に入れることができます。「たのむ！作ってくれ！」では商品の企画を提案します。賛同者が増え、商品化の価値ありとなると「たのみこむ」のスタッフが実現に向けて動き出します。さらに企業がアイデアを募る「たのむ！考えてくれ！」や限定生産品を販売する「たのモール」。商品企画に参加したり、「レアな」商品を手にしたりすることができます。

「携帯電話の着信履歴を見てみると、覚えのない電話番号から電話がかかっていた。」「携帯電話が鳴ったとおもったらすぐに切れて、着信履歴には覚えのない電話番号が残っていた。」そんな経験はありませんか？

このような電話の着信は「ワン切り」と呼ばれ、表示された電話番号に折り返し電話をすると、出会い系サイトやアダルト番組の案内が流れることがあります。ワン切りは、社会問題となっており、「電話をかけ直したら、後日数十万円の請求が来た」といった噂も流れているようです。

ワン切りへの注意を呼びかける国民生活センターのホームページ

技術が進歩して生活が便利になる一方で、ワン切りのような不快な行為が蔓延するのは寂しい限りです。しかし、こうした悪質な行為に引っかからないようにしなければなりません。

さて、ワン切りへのもっとも有効な対策は、見知らぬ電話番号には電話をかけ直さないことです。「電話をかけ直しただけで数十万」という話は噂の域をでませんが、もし誤って電話をかけたときは、案内に従って操作を行わないことです。

「オフィスのOA化が進めば、紙の使用量も減り、経費削減なる。」オフィスへのパソコンの導入が始まった頃はそんなことが言われていました。

しかし、仕上がりを確認するためにパソコンで作った書類を何度も印刷する結果、紙の使用量が以前よりも増えている。経費削減どころか、ゴミも増え、企業が取り組むべきエコロジーからも離れてしまう。そんな事態に陥ってはいませんか？

一方で、パソコンの画面上の文字より印刷した文字の方が読みやすいのも確かです。

こんなジレンマを解決してくれるのが、「FinePrint 2000」。複数のページを縮小して一枚の紙に印刷したり、パソコンの画面上で印刷時の仕上がりを確認して印刷ミスを無くしたりと、印刷用紙の使用を減らすのに一役かうソフトです。

使い方も難しくはありません。インストールして、FinePrint 2000を標準で使うプリンタに設定すると（図１）、FinePrint 2000が提供する機能をいつも使っているプリンタで利用することができます。「ソフトがプリンタ？」と不思議に思われるかもしれません。FinePrint 2000は、パソコンとプリンタを仲介し、直接パソコンとのデータのやり取りをするため、パソコンから見たときには、FinePrint 2000があたかもプリンタのような役割を果たすのです（図２）。

図１ FinePrint 2000を通常使うプリンタに設定すれば、つねにFinePrint 2000の機能を利用できます。	図２ FinePrint2000はパソコンとプリンタの仲介役。パソコンから見たときには、仮想のプリンタとして認識されます。

WordやExcel、Internet Explorerといったアプリケーションから印刷を実行すると、FinePrint 2000のダイアログボックスが表示されます（図３）。このダイアログボックスの［レイアウト］パネルで、複数のページを（最大八ページ）一枚の紙に印刷する設定や、印刷の仕上がりイメージの確認、実際に印刷するプリンタの指定などができます。［OK］ボタンをクリックすれば、プリンタからの印刷が始まります。

図３ Virtual CDマネージャの画面。右側のウィンドウにCD-ROMのイメージが、左側のウィンドウに見せかけのCD-ROMドライブが表示される。

FinePrint 2000の機能はこれだけではありません。小冊子印刷機能は、プリンタから印刷したページをそのまま製本できるようにページを並べ替えて印刷します。また、両面印刷機能は、両面印刷機能のないプリンタで、両面印刷ができるようページを並べ替えて印刷します。これらの機能を使えば、印刷→コピーという手間も省けます。さらに、印刷のイメージをファイルとして保存し、FinePrint 2000でそのファイルを参照するといった「ペーパーレス」のための機能も備わっています。

紙の使用量削減のため、まずは、株式会社システムデベロップメントほホームページからダウンロードできる試用版を使ってみませんか？