友人から、猫の13歳は人間の70代という話を聞いた。その方の猫は、腎臓系の数値に問題が出てきているらしい。うちの猫たちもほぼ同い年、人ごと(いや、猫ごとか)ではない。
10月24日付の朝日新聞によれば、ペットの高齢化が進み、ペットの健康に関するビジネスの活気づいているそうだ。
ペットを『大事にする』飼い主が増えた結果、肥満や生活習慣病になる例が増え、フィットネスであったり、治療であったりが人間以上に過熱気味とのこと。
少子化などを背景にという説明がなされていたのだが、「大事にする」と書かれていたのが気にかかる。本当に動物を大切に扱っていれば、こんな状況にはならないだろう。
かくいう私自身、けっしていい飼い主だとは思っていないが、考えてしまった。
犬なり、猫なりの動物としての特性を考えず、人間と同じものを食べさせたり、余計なものを着させたりして、彼らにとって自然な生活をさせて「いない」飼い主が増えているということなのではないだろうか。
これには、一人暮らしの老人の増加や離婚率の増加も影響しているような気がする。少子化の影響も含め、愛情の吐き出し口を求め「猫かわいがり」しがちな飼い主が増えているように思えるのだ。
先日、テレビ東京の人気番組「TVチャンピオン」で、ダメ犬を再調教するという企画があった。ダメ犬といわれている噛みつき癖のある犬や、過度に臆病な犬たちは、飼い主が作り出してしまったことを強く感じさせられる番組だった。
調教師達がときに厳しく、ときに優しくしていくことで、彼らは落ち着き、とてもいい顔に変わっていく・・・
ペット・ビジネスの必要性も感じるし、ペットと「二人暮らし」の人が一緒のお墓に入りたい気持ちも理解できる。
だからこそ、コンパニオンたる彼らにもっと幸せになってほしいと思う。
投稿:志賀武